「未経験からデータサイエンティスト」に転職できるのか、
結論は明確に「イエス」です。
なぜなら私自身がIT業界もデータサイエンティストも未経験の状況から転職を実現できたからです。
しかし、闇雲に未経験の状況で専門職であるデータサイエンティストの中途採用にエントリーをしても
十中八九落ちます。では、何をすればいいのかをこの記事ではみなさまにお伝えします。
こんにちは。クマタカです。
私は30代で事業会社(95%以上文系社員)の商品企画からIT企業のデータサイエンティストとして未経験転職を成功しました。
その実体験を交え、みなさんにIT未経験のド文系人材がどのように転職すべきかお伝えします。
目次
30代未経験文系社員がデータサイエンティストに転職できた理由【採用側に立って考える】
20代であれば、多くの企業がポテンシャルを評価して採用を決定しますが、
30代になると経験とスキルが求められます。
文系人材がIT企業に転職する際、基本的に求められるスキルを満たしていません。
(元々プログラミングスキルがあったり、趣味で学習している場合を除く)
そもそも採用条件のスキルを身につけていれば、この記事を読んではいないですよね。
私もそのうちの一人です。
IT業界で働きたいけど、今の自分のスキルをどうすればアピールできるのかわかりませんでした。
良くありがちなその業界や企業内では認められるスキルでも、一歩外に出ると全く汎用性がないスキルしか思い当たりませんでした。
では、何をアピールするかと言うと「経験」です。
どんな「経験」かというと
- 営業経験
- 接客販売経験
- 商品企画経験
- 販売促進経験
などです。
いかがでしょうか。
上記のような経験であれば、ほぼ全ての方々に業務実績としてアピールできる経験があるのではないでしょうか。
何が評価されるのか、それは
- 現場で扱っているデータの種類
- 現場が欲しているデータの種類
です。
これらは実際に業務に従事していないとなかなか理解ができません。
いくら優秀なSEであっても、分析をする業界や実務がわからなければ、効果的なデータ分析はできません。
実はIT業界以外での実務経験が評価される場合があるのが、データサイエンティストなのです。
IT業界での自身のポジションを考えてみる【活かせるスキルはあるか】
30代での転職となると、社会人で10年程度は働いているため、未経験の業界への転職といっても新卒と同じ給与で構わないからとにかく転職したいという方は少数派でしょう。
正直、給与を完全に度外視すればどこでも転職は可能でしょう。
とにかく人手が足りない企業を探せばいいのです。
しかし、多くの方はある程度スキルを評価されての転職を望みます。
IT業界で考えると、多くはSEやプログラマーなどプログラミングができる方が多く働いています。
この手の仕事は、経験が物をいいますし、新卒や20代からスキルを伸ばしている方々と真っ向勝負をしてもまず勝ち目はありません。
その先の役職を目指す際にも、スキルが周りよりも低いということは大きなビハインドになります。
ですので、闇雲にSEやプログラマーを目指すことは将来を見据えるとかなり厳しい戦いに挑むことになります。
そこで私がおすすめする転職先は次の2パターンです。
- WEB系企業で自分がいる業界に新たに参入しようとしていたり、拡大をしようとしている
- ITベンダーやITコンサル会社で自分がいる業界向けに事業を展開している
です。
どちらも共通しているポイントは「業界内の業務フローを知りたい」ということです。
どんな会社でもそうですが、自分の課内の業務については把握していても、他部署は何をどのようにしているのか全くわからないといったことはないでしょうか。
どんな企業も全体を把握している方はなかなかいないですし、お互いの業務を理解していないので横断的なプロジェクトの推進がうまく行かないこともよくあります。
社内ですらコミュニケーションや部署間理解が難しいので、それが異なる業界や企業なら尚更ですよね。
IT企業の社内でも同じことが起きています。
営業とSEでは立場の違いやスキルの乖離もあり、衝突していることもあります。
これは営業がクライアント企業の内情をしっかりと理解せずに言いなりになってしまっていることも考えられますし、プログラミングスキルが弱いためにSEの立場を理解できなていないからです。
そこで、先ほどあげたような企業では、商品やクライアント業界に明るいスキルを持っている中途採用を欲していることが増えています。
データサイエンティストとは何か?どんな業務をするの?
近年はあらゆる企業でデータの活用がビジネスチャンスに繋がるといった認識が広がり、データ分析への注目が増しています。
「ビックデータ」や「DX(デジタルトランスフォーメーション」といった言葉もごく一般化しました。
これらの膨大なデータを集め、加工、集計し分析する職業が「データサイエンティスト」であり
その需要は一層増えていく職種です。
もちろん今後のAIのさらなる進歩によって、一部行程は機械による自動化が進みますが
分析についての意思決定については人間が必ず介在する必要があるため、なくなることはないでしょう。
データサイエンティストは大きく2種類に分けられます。
- SE型
- コンサル型
です。
文系の未経験者が狙うべきは「コンサル型」のデータサイエンティストです。